メニューを開く
LIFE IN GERMANY
ドイツ生活情報 / ドイツ全体 / PICKUP

ドイツの家具無し物件は日本の賃貸物件と同じ?

ドイツの家は気密性が高く冬でも暖かい構造になっています。一方で、通気口がなく換気ができないためカビが生えやすく、真冬でも一日に何度も窓を開ける必要があります。日本では当たり前と思っていることがドイツでは普通ではないので、何が異なるのかチェックしてから住むと良いですね。

特に家具無し物件は日本の賃貸物件とは全く異なりますので、アパートを探すときに、必ず何が付いていて何がないのか確認するようにして下さい。生活が始められるまでにかなりの時間を要しますので、事前のチェックがとても重要です!

電気

照明器具を購入しカチッと取り付けて明かりがパッと付く!というわけにはいきません。ドイツの家にはシーリング(取付口)が装備されておらず、配線が天井からぶら下がっています。まずは、照明器具をどこに取り付けるか計測し、電動工具を用いて天井に穴を開け、器具を取り付け、配線します。全部屋に設置する必要がありますので、1週間~2週間を目途に作業に取り掛かることをおすすめします。

キッチン

8割以上の家がキッチンを備え付けていません。内見時に、”こちらがキッチンです”、と言われますがどこにもありません。置き場があるのみで、IKEA等で購入するか現住人から引き継ぎます。現住人から引き継ぐ場合は値段交渉をします。購入する場合は、寸法計測から設置までに約1ヵ月以上かかります。値段は平均2500~5000ユーロです。

カーテン

窓枠の寸法を計測しカーテンを購入したらカーテンが付く!というわけにはいきません。カーテンレールが付いていませんので、まずは窓枠の寸法を計測し、カーテンレールを取り付ける板を購入、そして電動工具を用いて窓枠付近の壁に穴を開け、板を取り付け、カーテンレールを取り付けたらカーテン設置です。多くのドイツ人はレースカーテン無しで生活しますので、厚手のカーテンのみ設置する方もいます。

壁に穴をあけて絵を飾ったり、照明器具を設置して明るくしたり、ベッド枠を固定したり、日本では賃貸物件には絶対に穴はあけられませんがドイツでは問題ありません。しかし、退去時にあけた穴を元に戻し、色も元の状態に戻す必要があります。これらは、自身で穴を塞ぐ道具やペンキを購入して修繕するか、または保証金で修繕します。自身で修繕しても、状態によっては保証金からひかれることもあります。

洗濯

洗濯機は地下にあるアパートが多いです。洗濯物を大きめの袋や洗濯籠に入れて地下に持っていき洗濯して、もし乾燥機付きでしたらそのまま乾燥機へポン、なければ地下に併設されている物干しざおに干したり、または部屋に持ち帰って干します。これがなかなか重いです。エレベーターなしのアパートに住む方にはかなり大変です。あまり家を決める上で重要な項目ではないと思いますが、一応物件を探すときは事前に確認しておくといいですよ。

Laundry room, blue wall, plants and basket .3d illustration

中庭

多くのマンションには住人専用の中庭があります。ドイツの家の構造上、隣接する家の間に隙間がないので、中庭へは外部から入ることが難しく、子供を遊ばせるにはとても安全な場所です。車や不審者の心配がないので、子供を遊ばせながらホッと一休みができます。また、中庭でお誕生日会などができるマンションもあります。夏は21時頃まで明るいので中庭でゆっくり家族と過ごすのもドイツならではですね。

ペット

ペットと一緒に暮らせる物件は日本より簡単に探せます。小型犬に関しては、”犬がいる場合は契約できません”、と記載があっても家主と交渉すればOKとなる場合があります。

ドイツ人は休日を家でゆっくり過ごしたり、食事を庭でとることが多いため、マンション内で犬が頻繁に吠えることを嫌います。苦情がくる場合があるので対策をしっかりすることが大切です。

ペット

ホームセンター

工具やカーテンレールなどはホームセンターで購入できます。アーヘンには、BAUHAUS AACHEN、があありますので、まずは電動ドリルを購入しましょう。電動ドリルは登場回数が頻繁にあるので必需品です。

まとめ

私もアーヘンで物件を見たときは、すぐに生活が始められない!と驚いたのですが、住み始めると日本より快適だなと感じていました。全てが好きなようにできて、小さい子供が壁に落書きしても何とかなる、とか(実際には少々お金を払ったのですが)。壁に穴を開けても、色を塗っても、キッチンや洗面台をどのようなものにしても良い。こんなこと日本の賃貸物件では考えれらないですよね。同じマンションなのにどの家に行っても全てが違うんです。確かに、初めの1ヵ月は住めるようになる作業の毎日で研究どころではないのですが、日本にいたら絶対にやらないことなので、これはこれで人生経験の1つとして良いのかもしれませんね。

文章:レンガ

ドイツでアパートを借りたい、滞在許可証申請や銀行口座開設など研究留学のサポートをして欲しい、など弊社では経験豊富なスタッフが、アーヘン、ダルムシュタットへ研究留学/赴任する方のリロケーションサポートをしています。留学準備はぜひプロにお任せください。お問合せはこちら

PICKUP