ドイツ人を一言で言うと、ルールに忠実な人たちです。
ルールで決まっていることはきちんと守り、曖昧な表現はあまりしません。「いらない」は本当にいらない、「できない」はできない。
日本人からすると、最初は「ちょっと怖そう」と感じることもありますが、話してみるとフレンドリーで優しい人が多いです。
この記事では、ドイツ人の性格・特徴・国民性を、日本人との違いも交えながら紹介します。
ドイツ人は本当に真面目?
ヨーロッパの人たちからも「ああ、ドイツ人だからね」と言われるように、ドイツ人は真面目できちんとしています。
約束や手続き、仕事の進め方など、決められたことを丁寧に進める人が多いです。
ただ、日本人のように「周りに合わせて頑張る」という真面目さではなく、自分の考えやルールを大切にしながら、必要なことをしっかり行う真面目さです。
ルールにはかなり忠実
「え、そこまでルールを守るの?」と思うほど、ドイツ人はルールに忠実です。
ルールで決まっていることはきちんと守る。決まっていないことはやらない。そんな考え方が生活の中にも表れています。
以前、室内作業中に靴を脱いでもらえないかお願いしたところ、「安全上、靴を履くことがルールなので脱げません」と言われたことがあります。日本人には驚きですが、「ルールだから」という理由がとても強いのですね、もしくは面倒だからか。
家具の組み立てや家電の設定でも、まず説明書をじっくり読み、そこに書いてある通りにやります。
こんなジョークもあります。
「アメリカ人は、ヒーローになれるから海に飛び込む。日本人は、周りが飛び込んだら海に飛び込む。ドイツ人は、それがルールなら飛び込む」
少し大げさですが、国民性をよく表しているジョークです。
ドイツ生活で驚くルールについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
静けさを好む人が多い
ドイツ人は、静かな環境をとても大切にします。
ドイツには、「静かに過ごす時間(ルーエツァイト)」があり、夜や日曜日は大きな音を立てないように過ごす決まりです。アパートでは、この時間に合わせて、洗濯機や掃除機の使用時間が決められています。
最初は「ルールまであるの?」と驚くかもしれませんが、ドイツでは静けさも暮らしの一部です。
早朝に小鳥の声を聞きながらコーヒーを飲んだり、夜に窓を開けて家族でゆっくり過ごしたり、ベランダやテラスで緑を眺めながら食事をしたり。
ドイツ人は、にぎやかさよりも落ち着いた時間を大切にする人が多いです。
時間に正確。でも電車は遅延
ドイツ人は時間厳守です。
たとえば「12時に来てください」と伝えると、12時ちょうどに来ます。早すぎず、遅すぎず、ピッタリに来ます。
仕事でも、会議は時間通りに始まり、時間になると途中でも終わります。「え?まだ話の途中だけど、ここで終わり?」と驚きますが、容赦なく終わります。
ただし、電車は別です。
ドイツの電車は、驚くほどよく遅れます。30分以内に来たら「今日は早い」と感じ、1時間の遅延は頻繁です。突然、運行中止になることもあります。
人は時間に正確なのに、電車は遅れる。なんとも不思議ですね。
最初は壁がある。でも信頼すると親切
ドイツ人は、最初は少し壁がある人が多いです。
幼稚園の送迎で毎日のように顔を合わせていても、最初はそっけないあいさつだけで終わり、「あれ?あまりよく思われていないのかな?」と思うことがあります。
でも、一度家に招待すると一変します。
子ども同士が遊びたいと言ったことをきっかけに自宅に招き、親同士も話をしたところ、その日を境にフレンドリーになり、向こうから話しかけてくれたり、困ったときに助けてくれたりするようになりました。
最初は少し距離を感じますが、信頼関係ができると、とても親切で頼りになる存在です。
また、ドイツでは助け合いの文化があり、ベビーカーで段差に困っていると誰かがさっと手を貸してくれたり、重い荷物を運べずに立ち止まっていると「手伝うよ」と声をかけてくれたりします。
日本人なら「声をかけたら迷惑かな」と迷ってしまう場面でも、ドイツ人は自然に手を差し伸べてくれる。そんなところは見習いたいですね。
言葉と本音が同じ
ドイツ人の「いらない」は本当にいらないです。
日本人は、お土産をもらったときに「次からは気を遣わないでね」と言いながら、実際には次回も何か持っていきますよね。
でも、ドイツ人からするとこれがかなり不思議なようです。
「いらないと言ったのに、なぜまた持っていくの?」
「本当はいらないの?それとも必要なの?」
と、混乱してしまうようです。
ドイツ人は、「いらない」はいらない。「できない」はできない。言葉と本音が同じです。
日本人の「察してほしい」は、なかなか伝わりません。ドイツ人と話すときは、遠回しにせず、できるだけシンプルに伝えるのが一番です。
家族との時間が何よりも大切
ドイツ人は、家族との時間をとても大切にします。
仕事が終わると早めに家に帰り、週末は家族でゆっくり過ごす。夏休みには家族で長期旅行に出かける。そんな暮らし方が、ドイツではとても自然です。
頻繁に実家へ帰ったり、日常的に電話で連絡を取り合ったりもします。
特にクリスマスや年末は、家族と一緒に過ごす大切な時間です。12月に入ると家族で飾り付けをしたり、当日はごちそうを囲んでゆっくり過ごします。
日本のように、仕事や付き合いを優先する文化とは違い、家族との時間を大切にしていますね。
自分は自分、周りに合わせない
ドイツ人は、周りに合わせません。
日本人は「みんながやるなら自分もやる」「誘われたら断りにくい」となりますが、ドイツ人は、自分がやりたければやる、やりたくなければやらない、と曖昧な態度はとりません。
最初は少し冷たく感じますが、慣れてくると、お互いに無理をしなくていいので、とても楽に感じます。
長期休暇をしっかりとる
ドイツ人にとって、休暇はとても大切です。
「しっかり休むことが、健康的に働くことにつながる」という考え方があり、夏は1ヵ月ほどの長期休暇を取ります。
ドイツでは、休暇は遠慮して短くするものではなく、しっかり取るもの。ここも日本との大きな違いです。
物を長く大切に使う
ドイツ人は、物を長く大切に使う人が多いです。
壊れた家電を自分で修理したり、古い家具をそのまま使い続けたり、まだ使えるものを簡単には手放しません。
ドイツ人の家に行くと、アンティークのテーブルや本棚が並んでいることがあります。「これはいつのもの?」と聞くと、「ひいひいおばあちゃんから受け継いだものだよ」と教えてくれたことがありました。
昔の写真や手紙、洋服など、1800年代のものまで見せてもらったこともあり、まるで小さな博物館のようでした。
フリーマーケットも頻繁にあり、友人やご近所さん同士で子ども用品を譲り合うこともよくあります。
すぐに新しいものに買い替える日本人とは対照的に、まだ使えるものはできるだけ長く使う。とても見習いたいですね。ただ、物がどんどん増えるので、家が広くないと少し大変です。
リンゴを買いに行ったらリンゴだけを買う
ドイツ人は、堅実なお金の使い方をします。
必要なものにはきちんとお金を使い、不要なものは買わない。そんなメリハリがあります。
たとえば、リンゴが欲しくてスーパーへ行くと、日本人ならつい他のものも買ってしまうことがありますが、ドイツ人は本当にリンゴだけを買います。
つい「せっかく来たし、これも買っておこう」となりがちな日本人からすると、この堅実さはなかなか真似できません。
女性は自分の意見をしっかり持つ
「ドイツ人女性は強い」と言われることがありますが、自立していて、自分の意見をはっきり伝える人が多いです。
子育てをしながら仕事を続ける女性が多く、働くことが自然に受け止められています。そのため、会話の中でも「どんな仕事をしているの?」と聞かれることがあります。
家庭も大切にしながら、自分の仕事や考え方も大切にする。そんな姿がとても素敵だと感じます。
まとめ
ドイツ人の特徴をまとめると、次のようになります。
日本人とは違う価値観に戸惑うこともありますが、その違いを知っておくと、ドイツでの人付き合いがぐっと楽になりますね。
ドイツでの住まい探し、現地手続きに不安がある方は、渡航前に準備しておくと安心です。アーヘンでの生活立ち上げや現地サポートについては、お気軽にご相談ください。
文:レンガ