アーヘンは、オランダとベルギーの国境に位置する、ドイツ最西端の街です。
UNESCOの世界遺産に初めて登録された12遺跡の1つ「アーヘン大聖堂」を中心とした中世の美しい街並みを楽しめるアーヘンは、一年中旅行客が訪れる観光地です。特にクリスマスマーケットは有名で、ドイツのクリスマスマーケットランキングで常にTOP10入りしています。人口25万人のうち5分の1をも学生が占める大学街でもあります。ドイツ国内でもトップクラスの工科大学RWTH(アーヘン工科大学)や技術系の企業が多数所在し、世界各国からの優秀な学生やエンジニアが集まる小さいながらもインターナショナルな街です。
各地区のご紹介
気候・服装
春夏秋が短く、冬が長いです。1年のうち195日は雨が降り、終日晴れの天気予報の日でも突然降ることが多々あります。
ドイツは北海道より緯度が高くとても寒いイメージがありますが、雪は年に数回しか降りません。冬の平均最低気温は0°C前後で、ドイツの中では温暖です。30°Cを超える夏日は年に1〜2週間程度で、夏服はあまり必要ありません。
一日の中で何度も天気も気温も変わるので、脱ぎ着しやすい洋服が便利です。雨がザーザー降って肌寒いと思ったら、15分後にはすっかり晴れて暖かくなっていたりします。よって、アーヘンでは“Zwiebel Look”、つまり玉ねぎのように、薄手の服を重ね着すると過ごしやすいです。ドイツの建物は断熱性が高く、室内は暖かいため、真冬でも厚手のセーターや厚手の防寒下着類は意外と出番がありません。「長袖のカットソー等」+「薄手の羽織りもの」+「季節に合ったアウター」が一年を通してのおすすめコーディネートです。ウールのコートよりはダウンコートの方が長い期間使います。
住みやすさ
コンパクトな街で、且つバス路線も多く、買い物や通勤に苦労することはありません。さらには車があれば、隣国ベルギーやオランダのスーパーやIKEAなどの大型ショッピングストアまで15分〜30分程で行けます。ドイツでは売っていない商品が見つかったり、日曜日のお買い物に便利です。(ドイツでは日曜日はほぼ全ての商店が営業していません。)物価は隣国に比べてアーヘンの方が安いので、日常品の買い物はドイツでするのが良いでしょう。
賑やかなアーヘンの中心地を少し外に出ると、いくつもの牧場や森、ハイキングトレールがあり、遠出をしなくても自然を目一杯楽しむことができます。アーヘンならば、午前中に近郊で乗馬をしてから、午後は街中でショッピングとカフェ巡りをする、という休日を過ごすことができます。
立地
国外・国内問わず、旅行に出かけるのに便利な立地にあります。ICE(高速鉄道)の停車駅であるアーヘン中央駅からはブリュッセル、パリ、ケルン、デュッセルドルフ観光へ楽に出掛けられます。伝統的な木組み家屋が可愛らしい町モンシャウまでは車で40分程、モーゼルワイン街道の町コブレンツまでは車で2時間弱で辿り着けます。
医療
医療のレベルは日本同様高いです。ただし医院での予約がすぐには取れないことが多いです。少なくとも2週間、長い時だと数ヶ月先まで待つ必要があります。緊急で無い限りは当日診てもらうことは難しいので、常備薬を日本から持ってきたほうが賢明です。例えばドイツでは風邪をひいても、医者にかかって薬をもらうことはありません。ハーブティーを飲んで家で寝て治す方法が主流です。どうしても風邪薬が欲しい場合は、薬局で薬剤師さんに相談をしたうえで症状に合うものを選んでもらい、やっと購入することができます。
治安
全体的には治安が良い街です。観光客が多いエリアや、クリスマスマーケットなどの混雑するイベントでは特に置き引きやスリなどの窃盗犯罪が発生しやすいので、普段から手荷物は必ず肌身離さず持つようにする、レストラン等では携帯電話などの貴重品をテーブルに置いたままにしない、など日本にいる時よりは日頃から防犯意識を高く持つ必要があります。
まとめ
以上のように、アーヘンは、仕事や学業・日常生活・自然との触れ合い・観光をバランスよく楽しめる、大変暮らしやすい街です。子供と犬に親切な人が多く、子育てをするにも良い環境です。