ドイツのアパートは、壁に穴を開けてOK、ペットの飼育も可能な物件が多く、日本よりかなり柔軟です。
でも、「キッチンはないの?」「靴はどこで脱ぐの?」「湯舟につかりながらシャワー?!」など、日本人には戸惑うこともたくさんあります。
ドイツのアパートに住む前に知っておきたい、日本との違いや暮らしのポイントを紹介します。
DIYは必須です!
ドイツでは、賃貸物件でも自分らしさを大切にしています。
なので、キッチンの種類も、照明の位置も、カーテンレールの大きさも、各家庭によって異なります。
つまり、空っぽの箱が用意されていて、あとは自由に自分たちで作っていくことができるんです。
逆にいうと、何もないので、自分たちで住める環境を整える必要があります。
キッチンのスペースを測ってIKEAでキッチンを選んだり、天井から出ている配線に照明を取り付けたり、窓を測ってカーテンレールの長さを計測したり。
日本人には、「そんなの自分でできないよ!」となりますよね。
でも大丈夫です。
ドイツには大きなホームセンターがあり、電動ドリルからペンキ、壁紙、木材まで、DIYに必要なものは何でも売っています。
そして、やってみると意外とできて、楽しいです。
初めは「本当に自分でやるの?!」とハラハラドキドキですが、ドイツに住んでいると、だんだんDIYが上手になりますよ。
賃貸でも壁に穴を開けてもOK
ドイツではDIYが必須なので、壁に穴を開けて絵を飾ったり、好きな色に塗ったりすることもできます。
子どもが壁に落書きしてしまっても、退去時にきちんと元に戻せば大丈夫です。
日本人からすると、最初はかなりビクビクしますが、問題ありません。
ただし、退去時には穴を埋めたり、壁を塗ったりして、元の状態に戻します。
道具やペンキも自分で準備して修繕するので、退去時にはなかなか手間がかかります。

賃貸物件でもペットOK
犬と子どもに優しいドイツ!家具付き・家具無し物件問わず、ペットの飼育が可能なアパートも多くあります。
特に小型犬の場合、「ペット不可」と記載されていても、家主と交渉することで許可されることもあります。もし不可と書いてあっても、内見時に確認してみるといいですよ。
犬を飼っている家庭が多いので、道路を歩くときは犬のフンにお気を付け下さい。
また、道路に設置してあるゴミ箱には、犬のフン専用のゴミ箱もあるんです。便利ですよね。
ただ、ドイツでは休日を自宅でゆっくり過ごす人も多く、庭で食事を楽しんだり、窓を開けて過ごしたりします。
そのため、犬が頻繁に吠えていると、ご近所さんから苦情がくることがありますのでお気を付け下さい。

玄関はどこ?靴はどこに置く?
ドイツの家には、日本のような一段下がった玄関がありません。ドアを開けたら、そのまま家の中です。
渡独して最初に困るのが、「靴、どこで脱ぐの?」です。
玄関と部屋の境目がないので、靴を脱いだところから砂や泥が入り、気がつくと玄関周りは砂だらけです。
靴箱を置いたり、足ふきマットを敷いたりして、「ここから家の中」という場所を自分で作ります。
そして面白いのが、ドイツ人を家に招いたとき。玄関扉を開けると、廊下で靴を脱いで、靴下のまま入ってくる人がいます。
「そこで脱ぐの?!」
日本人からするとちょっと驚きますが、家の中を汚さないようにしてくれているんですね。
シャワーは湯舟の真上
ドイツのアパートでは、浴槽がない物件も多くあるのですが、浴槽があっても、日本のような洗い場はありません。
つまり、浴槽の上のどこかのカベにシャワーが付いていて、浴槽の中に立って体を洗います。
ここで日本人が思うのが、
「ん?いつ湯舟につかるの?」
先に体を洗ってからお湯をためるのか、お湯につかった後に体を洗うのか、、、
どちらにしても、面倒なんです。
日本のお風呂に慣れていると、「洗い場があればいいのに」と思いますね。
ちなみに、シャワー室と浴槽が別々になっている物件もあります。
これはこれで、「シャワーを浴びてから、濡れたまま浴槽まで歩くの?」となります。
洗濯機は地下、干すのも地下
ドイツのアパートでは、地下に洗濯機を置くスペースがあったり、共有の洗濯機が設置されていたりします。
また、洗濯機は各部屋に置き、洗濯物を干すのは共有の地下スペース、というアパートもあります。
日本のようにベランダに洗濯物をずらっと干すことはあまりありません。小さな洗濯物なら、景観を損ねない高さで干している家庭もあります。
つまり、洗濯するたびに洗濯物を抱えて地下へ行くんですね。
これ、エレベーターがないアパートだとなかなか大変なんです。
ドイツには古いアパートも多く、エレベーターがない建物も珍しくありません。その場合、水を含んだちょー重い洗濯物を担いで地下へ。
賃貸物件を選ぶ際は、洗濯機置き場と物干しスペースがどこにあるのか、確認しておくといいですよ。
ちなみに、共有の物干しスペースは、なかなかの争奪戦になります。
バギーはどこに置くの?
ドイツには古いアパートも多く、エレベーターがない建物もあります。
小さいお子さんがいる家庭で困るのが、バギーをどこに置くかです。
エレベーターがあれば、そのまま玄関前や室内まで持っていけますが、エレベーターがなかったら、バギーを担いで階段を上がるしかないんです。
子どもが寝ていたら、寝ている子どもも一緒に担ぐんです。
これ、かなり大変で、腰にくるんです。でも寝てたら仕方ないんです。
アパートによっては、エントランス付近にバギーを畳んで置けるスペースがあるので便利です。
ただし、どこにでも置いていいわけではないので、アパートで決められた場所に置きましょう。
冬でもこまめな換気が必須!
ドイツの冬は寒いですが、家の中は意外と暖かいです。
窓は二重・三重になっていることも多く、暖房もしっかりしているので、外がものすごく寒くても室内では快適に過ごせます。
ただし、暖かいからといって窓を閉めっぱなしにしていると、今度は湿気がたまり、カビの原因になります。
そのためドイツでは、真冬でも窓を全開にして一気に換気します。
これがものすごく寒いんです。
ドイツの換気方法や、実際にカビで困った話については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
子供が遊べる住人専用の中庭
ドイツのアパートは、隣の建物とつながるように建てられていることが多く、エントランスを入ると、建物にぐるっと囲まれた中庭がよくあります。
基本的に住人しか中庭には入れないので、安心して利用できます。特に小さいお子さんがいる家庭には便利ですね。
わざわざ公園まで行かなくても、子どもを中庭で遊ばせることができます。
天気のいい日は、住人同士でバーベキューをしたり、子どもの誕生日会をしたりすることもあります。
中庭で遊んでいるうちに子ども同士が仲良くなり、そこから親同士も知り合いになるので、ご近所さんとの交流の場にもなります。

家では静かに!ルーエツァイト
ドイツには、「Ruhezeit(ルーエツァイト)」と呼ばれる静かに過ごすべき時間帯があります。
これは、マンションやアパートごとに定められているルールで、契約書やハウスルールにも記載されています。
一般的には、平日の夜22時から翌朝6時または7時、昼の13時から15時、そして日曜日や祝日の終日が対象となります。
この時間帯には、洗濯機や掃除機の使用、大きな音を出す行為は控える必要があります。
Ruhezeitや日曜日の洗濯・掃除など、ドイツで生活するうえで知っておきたいルールについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
まとめ
ドイツのアパートは、キッチンなし、照明は配線から自分で接続、壁へのくぎ打ち・落書きOK、洗濯物は地下干し、ペットを飼える物件も多く、玄関には段差がないなど、日本とは異なります。
住む前に知っておきたいポイントを知っておくと、ドイツでのアパート生活もスムーズに始められます。
日本では当たり前だと思っていたことが、ドイツでは全然違う。そんな違いも、実際にドイツで暮らしてみると面白いですよ。
ドイツ最西端の街、アーヘンでのお部屋探しや生活立ち上げにお困りの方は、現地在住の日本人スタッフがサポートします。お気軽にお問い合わせください。
文:レンガ